20万キロを目指して主人と大切にしていた国産のステーションワゴンでしたが、15万キロを超えた頃からバッテリーがダメになり交換、エアコンがダメになり、とどめはゲリラ雷雨の真っただ中に窓が閉まらない、と言うハプニングに見舞われ、近くのディーラーさんに助けを求め駆け込み、修理をお願いしましたが、さすがに『今とりあえず窓を閉める事は出来ますが、開けたり閉めたりする為には改めて修理が必要です。』との診断を下されました。
そこまで何とか頑張って来ましたが、さすがに私も主人も20万キロ記念ドライブを諦め、買い替えを決意しました。
子供達とは、『20万キロ(メーターで)を見る旅に行こうね。』と約束をしていたので、本当に残念でしたがこれ以上修理をしていたら修理費もかさんでしまうので、近くにある同じメーカーの販売店を訪れ、車を買い替える事にしました。
家族でも、ステーションワゴンよりもワンボックスが良いとか、スライドドアが良いとか、話し合い、気持ちもまとまり、車種も希望が一致、後は色を決める位の所までこぎつけたその時、販売店の店長さんが、私達が乗って来た四隅ざらざら、横も窪んでしまっていた車を、『査定させて下さい。』と言い出し、びっくりしました。
私たちは首を散々ふりふり、価値も無いのに御手数になるとお断りしたのですが、強引な対応に、最終的には首を縦に振りお願いする事となりました。
暫く新車の説明等を聞き、査定結果を待ちましたが、なんと、暫くして査定の結果を知らせに来てくれたのは、若いお兄さんの店員さんでした。
そしてそのお兄さんの『千円です。』との査定結果にびっくりしてしまいました。
驚いたのは、査定結果では無く、強引に勧めてきた店長さんが自分で千円と言う査定結果を伝えに来るどころか、若手社員に伝えに来させた事です。
私達は、その車が千円の価値も無い事などちゃんと分かっていたつもりでしたし、燃費も悪く買い替え時だと承知しての来店だったので、千円の査定結果よりも店長さんのその様な対応にがっかりしてしまいました。
とても残念な気持ちになってしまったのを良く覚えています。
その日は車の色を選ぶ元気は無くなってしまいました。
そして次週、気持ちを切り替えた私達家族は、トヨタの展示場を訪れ、予算オーバーでしたが前週のうっぷんを晴らすがごとく、希望していたスライドドアの大きなアルファードを次のパートナーとする事と決めました。