トヨタクラウンはトヨタを代表する高級セダンであり、日本を代表する車種のひとつでもあります。
クラウンはセルシオ(現・レクサスLS)の登場まで長くトヨタの最高級車の地位を保持していたクルマであり、「いつかはクラウン」というキャッチコピーが示すように一般庶民には高嶺の花として認知されていました。
クラウン2つのラインナップ
現行のクラウンは14代目となっており正統なクラウンの「ロイヤルシリーズ」とスポーティーなイメージの「アスリートシリーズ」の2種類に大別されます。
全長4895㎜・全幅1800㎜・全高は1450㎜(アスリートシリーズ)/1460㎜(ロイヤルシリーズ)となっており、ガソリン車の他にもハイブリッドモデルが選択可能となっています。
ハイブリッドモデルは3000㏄のV型6気筒エンジンに匹敵する動力性能を有しながら燃費は23.2km/Lと非常に優秀な燃費性能を誇ります。
更に先代と比較すると大幅な値下げが断行され、新たな顧客の獲得とハイブリッドカーの更なる普及を目指しています。
現行型クラウンの特徴を挙げるならば「クラウン」からの脱却だと思います。
スポーティー仕様のクラウンアスリートには顕著に表れており、フロントマスクのデザインに稲妻のような切れ込みを加えることで躍動感とスピード感を表すなど、保守的なデザインが特徴の従来のクラウンとは一線を画しています。
その他にも期間限定販売でしたがドラえもんの秘密道具である「どこでもドア」をイメージしたピンクのクラウンや、CMに登場していた空色のクラウンと若草色のクラウンを販売するなど、主な客層である比較的高齢の保守的な方以外に、若い年代にもクラウンをアピールすることに成功しています。
クラウンはアスリートシリーズを中心に外観の若返りを果たしていますが、内装や装備に関してはロイヤルシリーズと同様に高級車に相応しいものが用意されています。
そのため、今までのクラウンのイメージを踏襲した重厚な高級セダンを希望される方にはロイヤルシリーズが、今までのクラウンのイメージと異なる若々しい高級セダンを希望される方にはアスリートシリーズが用意されています。
ラウンは購入される方が抱く高級セダンのイメージに沿ったモデルを選択できる点が最大の強みだと思います。
クラウンは長い歴史が示すように国産の高級車のベンチマークとなっているので、外国車の高級セダンに乗られている方や失敗のないセダンを希望される方にはクラウンはお勧めのクルマだと思います。