フォルクスワーゲン ザ・ビートルは2012年から販売が開始されたクルマで、それまでのモデルは「ニュービートル」でしたが「ザ・ビートル」へと改名しています。
初代モデルとなるニュービートルは4代目ゴルフに採用されているプラットフォームを基に設計されており、かつての名車である「タイプ1」をモチーフとしています。
1999年から日本でも販売が開始され、質実剛健なフォルクスワーゲンの地味なイメージを変える存在として注目されました。
しかし、RRだったタイプ1のデザインを無理やりFFに転用した為、エンジンスペースが室内に入り込んでいるので長大なサイズとなったダッシュボードや、サイズの割に小さな後席空間など各部に無理が生じています。
ニュービートルはクルマとしての基本性能は標準的ですが、癒し系の可愛らしいルックスが魅力で、このスタイルが気に入るとクルマが気にならなくなります。
更にニュービートルにはオープンボディのカブリオレが設定されていて、このスタイルの良さをより一層引き立てた上で、オープンエアの心地よさを味わう事が出来るのです。
実質的な2代目となるザ・ビートルはジェッタと同じプラットフォームを採用した事で全長と幅が拡大していますが、全高は低くなっています。
また、ニュービートルで不満点とされる室内空間の効率の悪さも「ビートルらしいデザイン」を薄めることにより改善されているのが特徴となっています。
エンジンも1200㏄直列4気筒SOHCターボと2000㏄直列4気筒DOHCターボが用意されており、トランスミッションは1200㏄には7速DSGが2000㏄には6速DSGが用意されています。
ザ・ビートルはニュービートルと比較して装備の充実化が図られており、実用車として見ても充分に使えるクルマへと進化しています。
ビートルは可愛らしさやデザイン性の高さといったビートルしか持たない魅力で選ぶ人がほとんどなので、走行性能や室内空間といった他の魅力から選ぶ人は少ないと思います。
しかし、ザ・ビートルはデザインが気に入って購入した人でも日々の使い勝手で不満を感じさせないだけの性能を有しているのです。
なので、ザ・ビートルの画像を見てスタイルや雰囲気に一目ぼれしてしまった人も即決で選んでしまっても問題の無いクルマだと思います。あなたもフォルクスワーゲン ザ・ビートルだけが持つ緩い独特の世界観に浸ってみてはいかがでしょうか。