スバルフォレスターは1997年に販売を開始したクロスオーバーSUVです。
同社のインプレッサとプラットフォームを共有したモノコック構造なのでクロスオーバーSUVに分類されており、初代と2代目モデルはステーションワゴン寄りでキャビンの薄いスタイルが特徴でしたが、3代目以降は主なマーケットである北米での人気に合わせる為に純粋なSUVへと変貌を遂げました。
現行型の4代目モデルは2012年に登場しました。
自然吸気エンジンは継続してFB20エンジンが採用されていますがMT車は5速から6速へと多段化されており、AT車は旧来のトルコン式の4ATからCVT「リニアトロニック」へと変更され、グレードによっては6速マニュアルモードとアイドリングストップ機構を備えています。
そしてターボ車にはレガシィに搭載されているFA20型を280馬力にチューニングして搭載しています。
燃費に関してもリニアトロニック車に関しては自然吸気車・ターボ車を問わず平成27年度燃費基準を達成しています。
4代目モデルから採用された技術に「X-MODE」というものがあります。
X-MODEはリニアトロニック車に用意されており、ボタン一つでエンジンやトランスミッション、AWD、VDC等といった駆動系に関する制御を統合的に行い、滑りやすい悪路でも駆動力や制動力を適切にコントロールすることで走破性を高めています。
また下り坂などで車速が急に上がるような場面でも車速を落として一定のスピードを維持するヒルディセントコントロールも備えています。
他にもスバルの代表的な運転支援システムであるアイサイトは4代目モデルより搭載グレードが用意されています。
フォレスターはスバルの代表的な4輪駆動システムである「シンメトリカルAWD」によって、水平対向エンジンを軸とした左右対称の構造になっており前後左右に優れた重量バランスと、水平対向エンジンがもたらす圧倒的な低重心を実現しています。
この構造に加えて4代目では悪路での走破性を高めるX-MODEを装備しているので、他社のクロスオーバーSUV車と比較して優れた走行性能を発揮する点がフォレスターの特徴だと思います。
またクロスオーバーSUV車の中では比較的車高が低く設定されているので、乗降性に優れている点も特徴で、重心の低さと相成ってカーブで車体が傾くことが少なく高速道路のようなクロスオーバーSUVが苦手とする場所でも優れた走行性能を発揮してくれます。
私はフォレスターはスキーに行く機会が多いですが、一般道でも安定した走行性能を求めたいという欲張りな人でも満足させてくれるクルマだと思います。