ダイハツが2003年にデビューさせた軽自動車、初代「タント」は、それまでのダイハツの主力モデルであるムーヴよりもさらに背が高く、ホイールベースが長く、車内空間が軽自動車の限界ギリギリまで広い、全く新しいジャンルの超スーパーハイトワゴンとして生を受けました。
初代タントは、室内長2,000mm、ホイールベース2,440mm、そして全高1,725mmという、軽自動車規格の限界に挑戦したボディサイズを持ち、ダイハツのほとんどの主力車種がそうであるようにノーマル仕様とカスタムの2種類のグレードをラインナップしています。
初代タントのエンジンは、日常生活や市街地走行での走りに十分なパワーを持つ660cc直列3気筒の自然吸気エンジン、そして軽自動車自主規制ギリギリの64馬力を誇り、峠道や高速道路での走行に力を発揮する660cc直列3気筒ターボエンジンの2種類のエンジンを揃えました。
トランスミッションは4速オートマチックがメインで、自然吸気エンジンの4WD仕様のみ3速オートマチックを採用しています。駆動方式はFFと4WDです。
初代タントは、2代目や現行モデルの3代目が採用しているスライドドアは採用せず、前後とも通常のヒンジドアを採用しています。
車内空間は、タント最大の特徴である、軽自動車の規格の限界まで挑戦した圧倒的に広い室内空間と、開放感あふれる広いウィンドウを備えています。
インパネデザインは出っ張りのない一体型で、速度計はインパネに合わせた細長いセンターメーター式を採用しており、通常スピードメーターがある位置はフタ付きの小物入れになっています。
運転席のパワーウィンドウスイッチはドアにはなく、ステアリングホイールの右側のインパネに装着されています。
ドリンクホルダーはインパネの中央下部に2つ用意されています。
シフトレバーはガングリップ式のインパネシフトを装備、ステアリングのチルト機能も備えられており快適なポジショニングが選べます。
ドアは前後とも開口部が広く、約90度まで開きます。また、床下は段差が抑えられており、小さなお子様からお年寄りまで乗り降りが楽です。
フロントシートはホールド性の高いベンチシートで、中央には格納式のアームレストが備えられています。リヤシートは最大250mmの前後スライドが可能であり、高級車にも匹敵する非常に広いレッグスペースが得られます。
全てのシートをフルフラットにすればちょっとした車中泊も可能で、リヤシートは左右分割式で、格納すれば非常に広大なラゲッジルームが出現します。