タントはダイハツ工業が販売している軽スーパーハイトワゴンです。
初代モデルが登場時には軽自動車の中でも最長となる2440㎜というロングホイールベースが特徴で、1700㎜を超える背の高さとの相乗効果で広い室内空間を実現しました。
2007年には2代目モデルが登場し更なるロングホイールベース化と共に90度近くまで開き開口部の広いドアに加えて、助手席側には軽自動車初となるセンターピラーレスドアと後部のスライドドアを組み合わせた「ミラクルオープンドア」が採用されています。
そして2013年には現行型となる3代モデルへと進化を遂げています。
3代目モデルは好評だった2代目モデルのミラクルオープンドアの使い勝手を更に向上させていて、助手席のスライド量を38cmまで拡大することで大柄なA型ベビーカーを畳むことなく後部座席部分に積載することが可能となりました。
他にも後部ドアに両側スライドドアを採用し利便性を向上させています。
更に軽自動車として初となる助手席シートバックレバーを採用し、外側・運転席側・後部座席側の3方向から助手席のスライドとリクライニング操作を可能しています。
そして3代目モデルでは安全装備にも力が加えられており、ダイハツで導入が進められている「スマートアシスト」と呼ばれる衝突被害軽減ブレーキを装備したグレードが用意されている他、急ブレーキ時に自動でハザードランプを点滅させる「エマージェンシーストップシグナル」を全車に装備しています。
更に2015年の一部改良にて「スマートアシスト2」へと進化させていて、カメラを搭載した事により歩行者やウインカーを点滅させずに車線変更する車を検知できるようになり、車線逸脱警報装置と併せて機能の充実が図られています。
他にもタントはエンジンの改良や空力性能の強化を行うことで燃費性能を向上させており、全車で平成27年度燃費基準+20%を達成しています。
タントは広い室内空間からベビーカーを使用する子育て世代から高い人気を得ていますが、その積載能力の高さから自転車や大きな荷物を楽に詰めるので様々な場面で活躍が期待できます。
他にも後部座席を格納すると完全にフラットな状態に出来るので、マットを敷くと大人2人が楽に寝転がれて車中泊を楽しむ事が出来るので旅行やアウトドアでの使用にもピッタリです。
タントは広々とした室内空間と充実した安全装備、軽ならでは低燃費と多くの人は自動車に期待する性能を高次元にまとめた素晴らしいクルマに仕上がっていると思います。