マツダデミオは海外でもマツダ2の車名で販売されているコンパクトカーです。
現行型は4代目モデルとなっており、日本の他にもメキシコやタイでも生産がおこなわれるマツダの主力モデルとなっています。
デミオの外観はマツダのデザインテーマである「鼓動」をコンパクトカーに合わせて再構成したものを採用して、エネルギーの凝縮と開放による爆発的な前進感を表現しています。
ボディサイズも旧モデルよりも拡大されており全長は4060㎜となっていますが、全幅の方は1695㎜と変更が無く5ナンバーサイズを維持しています。
また、室内の方も大きく改善が行われており、運転席に関してはチルト&テレスコピック調節の付いたハンドルや、ドライバーが自然に足を伸ばした位置にペダルを置くなど最適なドライビングポジションにて運転に集中出来るように配慮がされています。
また、複数の素材と色を組み合わせた内装は質感が非常に高く、同クラスのライバル車と比較することが馬鹿らしくなる程です。
デミオの最も大きな特徴はマツダが力を入れて取り組んでいる「スカイアクティブ」技術を全面的に導入している点です。
スカイアクティブとは簡単に説明すると既存の技術であるガソリンエンジンやディーゼルエンジン、シャーシ、トランスミッション等を徹底的に見直しを図ることで、燃費性能だけでなく走る喜びや楽しさをも底上げするというものです。
この技術は先代モデルでもガソリンエンジン等の一部に導入されていましたが、現行型では全面的に導入されており、最大のトピックスはディーゼルエンジンの採用です。
デミオのディーゼルエンジン導入は日本仕様では初となり1500㏄直噴ターボ仕様のディーゼルエンジンはAT仕様車ではガソリン車で2500㏄車に匹敵する強大なトルクを誇り、MT仕様車ではハイブリッド車を除く登録車では最高レベルとなる30.0km/Lという優れた燃費性能を有しています。
この強力なエンジンに同じくスカイアクティブ技術によって一から練り直された軽量高性能シャーシと軽量高剛性ボディが組み合わされており、高い操縦安定性と一クラス上の乗り心地を実現しています。
日本ではコンパクトカークラスというと激戦区であり、各社とも燃費に優れたモデルを投入していますが、デミオは優れた燃費性能と共に走る楽しさや内装の質感の高さといった他車では目が届きにくい部分の性能も充実している点が素晴らしいと思います。
このクラスのクルマの購入を考えている人は当然として、軽クラスの購入を考えている人にもデミオはお勧めしたいクルマだと思います。