ホンダ ジェイドは2013年から中国にて販売が開始されたミニバンで、日本でも2015年から生産と販売が開始されています。
開発担当者によるとジェイドは先代・先々代オデッセイとストリームを統合した車種として考えられたクルマで、中国をメインターゲットにしていますがグローバルカーとして他地域にも投入されています。
日本仕様車では3列シート車のみの設定となっていて、発売当初のパワートレインは1500㏄直列4気筒エンジンをベースとして「SPORT HYBRRID i-DCD」と呼ばれるハイブリッドシステムを搭載したハイブリッド専用車として誕生しました。
その後、ジェイドにも「RS」と呼ばれるスポーツグレードのガソリン車が設定され1500㏄直列4気筒DOHC直噴ターボエンジンを搭載しています。このエンジンはターボの小径タービンや連続可変バルブタイミング・コントロール機構等を採用したことにより、1500㏄でありながら2400㏄エンジン並のトルクと燃費の両立を実現しています。
また、このエンジンに合わせてトランスミッションも7速マニュアルモード付のCVTが新規に開発されました。
他にもスポーツグレードに相応しくサスペンションの剛性が高められた専用のセッティングが与えられていたり、ドライバーのハンドリング操作に応じて4輪がそれぞれに軽くブレーキを掛けることで安定したコーナリングを実現させる「アジャイルハンドリングアシスト」が用意されています。
また外装もRS専用のハニカムグリルが用意されるなど、スポーティーな印象を纏っています。
ジェイド最大の特徴は2列目シートにあります。
ホンダの低床技術によって着座位置はとても低く、更に前後に170㎜もスライドが可能となっています。
それを実現する為に前後スライドは左右のシートでVの字に動くようになっていて、後ろまでスライドさせると足元の空間が広く取ることが出来ます。
3列目シートに関しては非常にコンパクトで長距離移動は厳しいと思われるので、通常はシートを格納して荷室として使用し、5人以上が乗車する時に展開して使用する形が理想だと思います。
ホンダ自慢の安全装備である「ホンダ・センシング」が用意されており、6人乗車が可能なミニバンでありながら1530㎜という低い全高によって実現した高い走行性能と乗り心地はジェイドならではだと思います。
年に数回は多人数乗車するが、普段は小人数しか乗らないという独身の方やファミリー層、他にもミニバンでもスポーティーなクルマを探しているという方にはジェイドはピッタリのクルマだと思います。