マツダの人気コンパクトカー「デミオ」は、2014年に現行型の4代目にフルモデルチェンジを果たして以来、好調な売れ行きを見せており、同社の人気SUVでありマツダ復活の起爆剤ともなったCX-5の成功以来好調が続くマツダの業績を力強く牽引する存在となっています。
デミオのデザインは、マツダが近年力を注いでいる「魂動(こどう)デザイン」を採用し、空力性能を高めるとともに、まるで野生の動物がうねるかのような躍動感溢れる力強いデザインになっています。
ホンダのフィットなどの他社ライバル車は車内空間を広げたりハイブリッドシステムを採用したりと生き残りをかけていますが、デミオはハイブリッドシステムには頼らず、スタイルの良さと走行性能に全力を投入した野心的なモデルとなっています。
ヘッドライトは先代までの可愛らしいファニーさとはうって変わって、まるで獲物を狙う鷹のような鋭い眼光を放つかのような威圧感溢れるテイスト、コックピットのレイアウトを徹底的に追求した結果ロングノーズとなったボンネットは古き良きヨーロッパのホットハッチを連想させます。
居住性を若干犠牲にしてでもスパッと切ったかのような寝かせた角度あるリアハッチは空力性能の向上にも大きく貢献し、他社ライバルのコンパクトカーに負けない高い質感の走りに大いに寄与しています。
エンジンは先代から積まれている1.3Lのスカイアクティブ・ガソリンエンジンに加えて、国産コンパクトカーでは史上初となる1.5Lクリーンディーゼルターボエンジンを搭載、ライバルが積む高額な触媒を必要とすることなくクリーンな排気と力強いトルク感を得ることに成功しており、このクリーンディーゼルエンジンは兄弟車にあたる「CX-3」にも搭載され高い評価を受けています。
トランスミッションは先代に搭載されていたCVTを廃止し、新たに開発された6速オートマチック「SKYACTIV-DRIVE」を搭載、6速マニュアルもラインナップされています。
駆動方式はFFの他にも、新開発の4WDシステムを採用、電子制御により、路面状況などに応じて最適の駆動と走りを実現しています。
運転席空間は、コンパクトカーの枠を超えたハイクオリティーな居住性とレイアウトを追求しており、アクセルペダルには踏んだ時の感覚を重要視してオルガン式を採用、フロントタイヤの位置を前面に押し出しフロントをロングノーズ化することにより足元に快適さを持たせ、長距離ドライブでも疲れにくいドライビングポジションを実現しています。