現行型のマツダデミオは旧型デミオと比較すると、全ての面において格段の進化を遂げています。
大きく変化したポイントは旧型モデルから導入されていたマツダ独自の環境技術である「スカイアクティブ」を全面的に取り入れた点にあります。
最高レベルの燃費性能
その目玉として国産コンパクトカーとして珍しいディーゼルエンジンの採用です。
日本ではディーゼルエンジンに対して「黒煙が出る」というネガティブなイメージが強く乗用車では敬遠されていましたが、マツダはディーゼルエンジン特有の欠点の克服に乗り出しエンジン本体の軽量化と共に排ガス清浄化に成功しました。
それによって1500㏄でありながら2500㏄ガソリンエンジンに匹敵するトルク性能と、MT車においては30km/Lとハイブリッドカーを除くと登録車では最高レベルの燃費性能を手に入れました。
また、走りにこだわるマツダらしく走行性能の向上にも力が加えられており、軽量ながら高剛性を誇る「スカイアクティブ・ボディ」の採用し、フロントタイヤの位置を80㎜前方に配置した他に、アクセルペダルのオルガン型の採用やチルト&テレスコピック調節を備えたステアリングを装備するなどドライビングポジションの最適化にも注意が払われています。
リーズナブルなのに高級感
またコンパクトカーというジャンルでは価格的な面の障害も有ってインテリアに高級感を出すのは困難だと言われてきましたが、デミオはその常識を打ち破ることに成功したクルマだと言えます。
インテリアは運転に必要な部分と快適さに必要な部分の2種類へと分けられています。
そして運転席に関しては「ヘッドアップディスプレイ」を採用し、視線移動を減らすことで運転への注意力を妨げることなく必要な情報を入手することが出来ます。
他にもコマンダーコントロールをシフトの近くに装備することで、オーディオの調整やナビの操作等が手元で行えるようになっていて、慣れれば直観的な操作でコントロールが可能となっています。
快適性に関しても振動吸収ウレタンの採用によって、乗員が最も接するパーツであるシートの快適性を向上させた他に、ソフトパッドを多用することによって内装全体の質感の向上にも繋げられています。
購入希望者がクルマに乗り込んだ際に最初に入ってくる内装の質感という点においては他メーカーのコンパクトカーを大幅に凌駕しているといえます。
このように環境性能や走行性能の他にも質感溢れる内装を有するなど、デミオは今までのコンパクトカーの常識を超える存在となっています。是非とも実車を見て頂いて、その目でデミオの凄さを感じて欲しいと思います。