トヨタマークXはトヨタマークⅡの後継車種として登場した高級セダン車です。
初代マークXはマークⅡ時代から通算して10代目にあたるモデルで、それまでのマークⅡ兄弟が持っていた正統派セダンのイメージを覆す大胆な刷新が行われています。
それは全高を10㎜も低くしてスポーティーさを前面に押し出したスタイルで、片側3連プロジェクター式ヘッドライトや、リアバンパーとマフラーのテールエンドを一体化したディフューザーなどスポーツセダンとして生まれ変わっています。
初代マークXのシャーシは12代目クラウンと同じプラットフォームをベースにしていますが、大幅な軽量化を行う事で運動性を向上させています。
エンジンもマーク2時代の直列6気筒エンジンから全長の短縮化が行えるV型6気筒エンジンへと変更され、排気量は2500㏄と3000㏄が用意されています。
そして、これらのエンジンに組み合わされたトランスミッションは6速マニュアルモード付のATとなっています。
また、マークXの特徴として可倒式リアシート機構があります。これによりトランクスルーが可能となっていて長大な荷物も車内に収めることが可能です。
2009年にはフルモデルチェンジが実施され2代目が誕生しました。
通算して11代目となる今モデルは先代モデルで好評だったアグレッシブなデザインを継承し、よりスポーティーで上質なプレミアムサルーンへと進化しました。
フロントフェイスの片側3連ヘッドライトやメッシュグリルといったマークXのアイデンティティとなるパーツは継続採用されましたが、マフラーのテールエンドと一体型のリアバンパーは採用を見送られています。
また、安全性能も大幅に強化されており、トラクションコントロールや横滑り防止装置に加えて、合計7カ所から作動するエアバッグや後部衝突時に頸部を守るアクティブヘッドレストが標準装備となっています。
そして2代目マークXの特徴として「G’s」と呼ばれるグレードの存在があります。
G’sはGAZOOレーシングのテストドライバーによるトータルチューニングが施されたスポーツコンバージョン車ですが、架装工程のインライン化により価格が抑えられています。
主な変更点は専用サスペンションの採用やボディ剛性の強化、エアロパーツの追加、19インチ鍛造アルミホイール、高性能タイヤ、ブレーキキャリパーの変更等と多岐にわたり、外装も専用のフロントフェイスが用意されるなど精悍なスタイルになっています。
マークXはスポーツカーの雰囲気を持ったセダンで、スポーティーな雰囲気と走りを楽しみたいが家族が居るので4ドア車を探しているという方にピッタリだと思います。