ファミリーやアウトドア好きの方に大人気のミニバンですが、そのスタイルや性能は車によって違います。
ミニバンの一般的なスタイルは、座席が3列あり、背の高い空間がある箱型のタイプでしょう。
このタイプの車は、後部座席部分のドアがスライドになっているものがほとんどです。
このスライドドアは、車種によっては片側だけのものもあるようですが、狭い駐車場に停めた際に、隣の車にドアをぶつける心配が無く、ドアを広く開けて乗り降りが可能なので、小さなお子様がいらっしゃる方などにはとても便利です。
また、このスライドドアは、自動で開閉してくれるものが多いのですが、まれに手動の場合があります。
手動タイプのスライドドアは、少し傾斜がある場所での開閉がとても大変です。
坂になっている場所ではドアが重くなるので、お子様が自分で開閉する事は不可能ですし、とても危険です。
ですから、オプションで自動開閉ドアが選べる場合には、自動スライドドアにする事をお勧めします。
次に、シートのタイプですが、2列目のシートが1人席に分かれていて、真ん中が通路になっているタイプと、シートがひと続きになっていて、3列目に乗る際に、2列目の座席の一部を倒さなければならないタイプがあります。
真ん中が通路になっているタイプは、3列目への乗り降りがスムーズで、2列目の空間がゆったりとしているのが利点です。
それに比べ、2列目がベンチシートタイプですと、3列目への移動が少し面倒ですが、ベンチシートになっているおかげで、車内で赤ちゃんのおむつ交換が簡単にできたり、1列に3人座る事ができたり、用途が多い事が利点でしょう。
ミニバンの場合、荷物をたくさん積むために、3列目のシートを畳むことができるものがほとんどですが、その座席の収納の仕方も車種により様々あります。
座席部分が床下に入るものや、そのまま倒しただけのもの、また、真ん中から左右に分けて畳むものなどがありますが、購入した後、どんな風に荷台部分を使用することが多いか(例えば、自転車など背の高い荷物を乗せたい、とか、大きな荷物を運ぶことはほとんど考えていないなど)を考え、3列目シートの収納方法も考えておくと良いでしょう。
ミニバンのタイプには、ワンボックスに近い形のものと、ステーションワゴンに近いものがあります。
ステーションワゴンに近いタイプだと、そのスタイルの特長でもありますが、低床に作られています。低床ですと、足が悪い高齢者や、小さなお子様が乗り降りする際にとても楽です。
最近のミニバンは全体的に低床の傾向があるので、比較的乗降が楽なものが多いと思われます。
しかし、背の高いワンボックス型に近いタイプのものですと、背が高い分、室内空間が広く、とてもゆったりとしているので、車内で着替えたり、背の高い荷物を運んだりするのにはとても便利です。
ミニバン最大の魅力は、なんと言っても大人数を乗せることができるという事と、荷物をたくさん積むことができるという事です。
大人数でのドライブや、荷物がたくさん必要なキャンプなどで大活躍してくれます。
ですが、その車体の大きさゆえに、初心者ドライバーには不向きだったり、高さ制限のある駐車場に停められない時もあります。
定員いっぱいに人が乗車して、さらに荷物もたくさん積んで走る時は、操作がかなり重くなります。
こういったデメリットも頭の隅に置きながら、車選びをしたいものですね。
最近発売されたミニバンで、ホンダの「ステップワゴン」があるのですが、こちらの車は、他社には無い画期的なドアを採用し、人気が高まっています。
それは、最後部ドアが、縦にも横にも開くのです。
これによって、後部からの人の乗り降りが楽にできるようになって、またミニバンの魅力が増えました。
これからもっと便利で楽しい車が出てきてくれる事を期待したいと思います。