スズキワゴンRは軽自動車にとって最大の弱点であった室内空間の狭さを克服する為に、全高を高くして圧迫感を低減させた「軽トールワゴン」という新たなジャンルを開拓したエポックメイキングなクルマとして知名度が高いクルマです。
元々は男性をターゲットとして開発されたクルマでしたが、スライドドアの採用による使い勝手の良さや自転車も収容可能な室内空間の広さから老若男女を問わず人気を博し、現行型もスズキの看板車種として好調な販売を継続しています。
スズキの誇るエコ技術を投入
現行型は5代目となっていて、鉛バッテリーにリチウムイオンバッテリーを追加した上で高出力のオイルネーターを搭載し、クルマの減速時に発電と充電を行ってエンジンの負荷を軽減する「エネチャージ」や、蓄冷材を搭載することによってアイドリングストップ中にエアコンが送風運転に切り替わっても冷風を送り続ける「エコクール」といったスズキの誇る環境技術が盛り込まれており、「スズキ グリーンテクノロジー」を採用した第一弾の車種となっています。
上記のエコ技術の他にもアイドリングストップにも改良が加えられており、停止前の減速時にアクセルから足を離した時から燃料をカットする機能や、時速13km/h以下に減速するとエンジンが自動停止するようにすることで燃費性能の改善が行われています。
また、車体の方も見直しが行われており軽自動車で強度980MPaのハイテン鋼が初めて採用されており、他にも各部パーツの素材の見直しによって最大で70㎏という大幅な軽量化が行われています。
マイナーチェンジ後はエネチャージの技術を進化させ、「S-エネチャージ」と呼ばれるスターター機能とモーターアシスト機能を兼ねたモーター機能付発電機を搭載することで、走行中はモーターアシスト機能によってエンジンの負荷を下げ、発進時もスムーズなエンジン再始動が行えるようになっています。
その結果、燃費は32.4km/Lまで向上しています。
このようにワゴンRはスズキの看板車種として、ライバル車との激しい競争の中で軽自動車に求められる快適性と燃費性能の向上が図られ続けています。
その結果としてワゴンRの商品力の高さは軽自動車の中でも随一となっており、誰に勧めても気に入って頂けるクルマといえます。
また、「スティングレー」と呼ばれるグレードが展開されていて、専用のエアロパーツやパドルシフトが用意されており、走りや外装にこだわりを持つ男性も満足することが出来ると思います。