免許を取得し、初めての相棒がコンパクトカーでした。
初心者にはコンパクトカーで正解でした。小回りが利くし、小さいながらも馬力はあります。燃費もいいですし、趣味はドライブですと言えるくらい、休みのたびに出かけていました。
4年ほど経ちほどよく運転に慣れてきたころ、大きくぶつけてしまい、修理しましたが「これは売っても査定にひびくね」と言われてしまいました。そのときから、「それならもう廃車まで乗ってやるぞ」と心に決めました。
それ以来、特に不都合なく乗ってきましたが、ある時走行中に異音が聞こえてきました。
停止中は聞こえないのですが、走行中にだけかすかに聞こえてくるのです。気になってディーラーに持って行き、修理することになりました。
専門用語がよくわかりませんが、エンジンやマフラー周りがサビていて接続部が外れそうだったと記憶しています。
7万円ほど飛びました。痛い出費です。
車検の見積もりが22万円
その1年後には車検が控えていましたので、「今回直したから車検で直すところはもうないだろう」と安心して乗り出しました。
時は経ち車検まであと1~2ヶ月と差し迫ってきたころ、「車検前の事前点検受付中。無料で見積もりいたします。」とハガキが届き、ディーラーに行って見積もりをもらうとなんと22万円。
これまで12万円くらいで済んでいたものが、なぜいきなり22万円なのかと尋ねてみると、あちこち限界がきているとのこと。前回直したとき全体も点検し、そのときはまだ大丈夫であろうと判断した箇所がこの1年で危ないところにまできていると言われ、私は悩みました。
「今回22万円で直し車検をとったところで、また直すところが出てくるのではないか?それならばその22万円を頭金にあてて、他の車に買い替えたほうがいいのではないか?」と考えるようになりました。車検が切れるまであと1~2ヶ月という焦りを感じながら、急いで乗り替えのための車を探すことにしました。
車屋めぐり
平日にネットで車を探し、買取に力を入れている店に来店予約を済ませ、次の休みにさっそく家族と一緒に車屋めぐりをしました。
まずは高額買取をうたっているお店に行くと、やはり買取価格はゼロ。
そりゃそうです。走行距離も10万kmを越え、9年目を迎えようとしている車です。
なおかつ、大きく修復歴ありですもの。
そこでも車を見ましたがあまりピンとくるものはなく、次の車屋に行きました。
0円査定のクルマが20万円!
次の車屋では、ネットで目を付けていた車は既に売れていましたが、同車種の新しめのモデルが170万円であり店員に勧められました。
「でもちょっと予算オーバーかな…」と伝えると、その店では買取もしているので査定してみましょうか、と提案されお願いしました。
すると、なんと提示された買取価格は20万円。
「うちが一番高額買取だという自信があります。なんなら他店に持っていって査定していただいてから検討していただいてもかまいません」と自信満々です。
さきほどゼロと言われた車が20万円になるとは、もう本当に他店ではないだろうと思いながらその170万円の車を見ると、やはり魅力的です。
途中で家族が増えることも見越して考えていましたが、実際に見て室内はかなり広く家族も気に入り、この車が150万円で買えるならとその場で契約をしました。
9年も乗ったコンパクトカーとの別れは少し寂しくなりましたが、いざ納車になると嬉しいものですね。
買い替えから1年が経とうとしていますが、もう少しで本当に家族が増えます。
みんなで車に乗る日を楽しみにしながら運転する毎日です。