スズキラパンはスズキのハッチバック型の軽自動車です。
ラパンはスズキの主力モデルである「アルト」をベースにした設計されたクルマとなっており、特徴は丸みをおびた箱型のボディ形状と雑貨を連想させるデザインです。
購買層の大多数が若い女性となっており、その為、静粛性や乗り心地の良さ、使い勝手の良さといった面が重視されたクルマとなっています。
ラパンという車名はフランス語で「ウサギ」という意味で、実際にエンブレム以外にも車内外の様々な場所にウサギのマークが隠れています。
現行型は3代目モデルとなっており開発時からターゲットである若い女性を意識する為に、商品企画や技術企画のスタッフで構成した「女性ワーキンググループ」を立ち上げて、若い女性が求めるクルマ像に沿ったクルマの開発に努めました。
その結果、「可愛いけれど、子供っぽくない」「ナチュラルであり、シンプルである」という若い女性の求める志向に沿ったスタイルのクルマとなっています。
内装に関しても自分の部屋に居るような「くつろげる空間」を目指したデザインとなっており、ボディカラーに応じてキルティング柄のキャメル内装や、チェック柄のブラウン内装等といった他のクルマでは見掛けないような個性的な内装も選択可能となっています。
このような個性的な内外装と異なりクルマの基礎となるシャーシとメインとしたメカニズム関係は堅実な設計となっています。
例を挙げるとプラットフォームには現行型アルトと共通の新型のものが使用されており、他にも5速マニュアルミッションをベースとしてクラッチとシフト操作をコンピュータ制御した「5速オートギアシフト(AGS)」の採用や、新型のアイドリングストップシステムを採用したエンジンへの刷新によって、先代モデルのラパンと比較すると2WDのCVTモデルでは120㎏という大幅な軽量化に成功しています。
その為、燃費性能も2WD車では35.6km/Lと高い数値を誇っています。
他にもレーダーブレーキサポート、誤発進抑制機能・エマージェンシーストップシグナル・ESPを全車に標準装備するなど、可愛らしい外観とは裏腹に、メカニズム面ではスズキが誇る最新の技術が投入された実力派のクルマとなっています。
ラパンはターゲットである女性から圧倒的な支持を受けているクルマです。
このことからも男性の方には似合わないクルマだと思われがちですが、レトロ調の丸みをおびた箱型のスタイルや使い勝手の良さから意外にも男性からも人気があるクルマとなっています。