日産キューブはその名前の通り「四角形」が特徴となっているコンパクトカーです。
その四角形を特徴としたボディはスペース効率が良く、ユニークなデザインから非常に人気の高いクルマとなっています。
現行型は3代目となっており、2代目で登場していたキューブをストレッチして3列シートにした派生モデルの「キューブ・キュービック」は廃止されています。
3代目モデルも従来モデルのキープコンセプトとなっており、更なる使い勝手と室内空間の向上が図られています。その為、全長・全幅・全高・ホイールベースの全てが拡大されていますが、5ナンバーサイズによる取り回しの良さは維持されています。
キューブの個性的なデザイン
デザインのモチーフは「ブルドックがサングラスをかけた姿」で個性的なデザインのヘッドライトが特徴となっています。
また四角形でありながら直線を極力使わず曲線で構成されたボディは豊かさを表現していて、非常に暖かみのあるデザインとなっています。
バックドアも初代モデルから使用されている横開き式を継続採用しており、キューブの大きな特徴となっています。
一転して内装はジャグジーをモチーフにしており、ノーマルルーフ天井にはルームランプを中心に波紋が波打つような模様が加えられており、波打つようにラウンドしたインパネ周りでバスタブのカーブをイメージしています。
また自室にいるような快適性を追求しており、このクラスのクルマでは珍しい縫製シートの採用によってワンランク上の座り心地を実現しています。
使い勝手の良い室内空間
キューブはその個性的なエクステリアから見た目だけのクルマだと思われがちですが、四角いデザインの通り室内空間の広さはクラス随一となっています。
ラゲッジスペースも四角が基調の為、大量の荷物であっても載せやすく非常に便利です。
走行性能に関しては乗り心地優先となっていて、サスペンションの設定もスポーテイーさとは真逆になっています。
その為、高速道の継ぎ目のような段差でもサスペンションとシートが強いショックを吸収してくれるのでドライバーまで不快なショックは伝わって来ませんので、長距離を走っても疲れ難く快適でした。
このキューブというクルマは走行性能だけで述べると凡庸の一言ですが、コンパクトカーの中でも屈指の快適性と強烈なキャラクターを有しており決して凡庸なクルマとは言えない不思議な魅力があります。
もし、街中で見掛けて気になっている方が居られるとするならば、勢いで購入してしまっても後悔の少ないクルマだと思います。