日産ジュークはコンパクトクロスオーバーSUVとなります。
2009年に開催されたジュネーブショーで発表されたコンセプトカー「カザーナ」の市販バージョンとされていますが、実際はカザーナよりジュークの方が先に完成しており展示に合わせてジュークに修正を施したものがカザーナとされています。
ジュークはSUVとクーペを融合させたようなスタイルが特徴で、デザインは日産デザインヨーロッパと日産グローバルデザイン本部の共作となっています。
ジュークNISMO
そのスタイルから「NISMO」と呼ばれるスポーツカー並みの動力性能を持たせたスポーティーなグレードも登場しています。
NISMOはジュークで最も高性能スポーツである「16GT FOUR TypeV」をベースにエンジンはターボチャージャーの過給圧制御にチューニングが施されており、出力とトルクの両面での向上が行われ、エクストロニックCVTも7速マニュアルモードのギア比がクロスレシオ化されたものが組み合わされています。
更にパワーを伝える足回りも専用チューニングがされたサスペンションと18インチアルミホイールによって乗り心地やハンドリング性能、高速安定性のバランスが高められています。
また外装面もフロントバンパーの両サイドのワイド化や、専用ルーフスポイラーを装備することで空力性能の向上を図り、高速走行時の安定性が向上しています。
NISMO登場後もジュークの性能向上は続けられ「NISMO RS」という後継グレードも登場しています。
NISMO RSは「16GT FOUR」をベースにECUのセッティングを更に改良し、コンロッドベアリングの耐久性を高めることで高回転域を持続することを可能にして最高出力を24馬力も向上させ、トランスミッションもパドルシフトを採用した8速マニュアルモード付のエクストロニックCVTが組み合わされています。
強力になった出力に耐えられるようにボディ剛性の強化は当然として、ブレーキもフロント側はブレーキローダー径の拡大が行われており、リア側もベンチレーティッドディスクを採用されるなど強化が行われています。
このようにジューク NISMOはスポーツカー顔負けのチューニングが施されており、ベースモデルがSUVであることを忘れさせてくれるような気持ちの良い走りを見せてくれます。
またヨーロッパの日産ではジュークに日産GT-RのVR38DETTエンジンを移植させたモデルを限定生産するなど、ジュークは世界中でクルマ好きの心をくすぐるモデルが登場しており愛されるクルマとなっています。