マツダ アテンザはカペラの実質的な後継車として2002年に発売が開始されたクルマです。
初代モデルはボディがハッチバックとセダン、ステーションワゴンの3種類が用意されていて、「ボルト以外は全て一新」とアピールしていたようにエンジンを含めて全てがマツダ主導による新開発となっています。
この開発された新型の基本プラットフォームはフォードのミドル車のベースとしても採用される優秀な物となっています。
新型エンジンもフォードグループの新しいスタンダードになる直列4気筒DOHCの「MZR」で排気量は2000㏄と2300㏄が用意されています。
初代モデルはマツダが得意としている「スポーティーなデザイン」と「走る楽しさ」に力を入れた傑作モデルとなっていて、世界中のクルマ好きや自動車評論家から人気を集めており132もの賞を受賞したクルマです。
2008年には2代目モデルへとフルモデルチェンジが行われました。
エンジンは従来の2300㏄から2500㏄へと排気量の拡大が行われました。
しかし2500㏄エンジンは2300㏄よりも排ガスがクリーンかつ、使用燃料がハイオクガソリンからレギュラーガソリンに変更されるなど日々の経済性が向上している点が特徴です。
そして2012年には現行車となる3代目モデルが登場しました。
このモデルはマツダが導入している新世代技術の「SKYACTIV TECHNOLOGY」を採用したフラッグシップモデルです。このモデルからハッチバックが廃止となりセダンとステーションワゴンの2種類となりました。
SKYACTIV TECHNOLOGYの採用によりガソリンエンジンに関しては2000㏄と2500㏄の排気量に変化はありませんが、直噴仕様の「SKYACTIV-G 2.0」と「SKYACTIV-G 2.5」と変更されています。
そして国内向けアテンザとしては初めてディーゼルエンジンが設定され「SKYACTIV-D 2.2」を搭載しています。
これらのエンジンやアイドリングストップシステム、減速エネルギー回生システムを全車に標準装備したことによって大幅な燃費性能の向上を実現しています。
安全性能に関しても大幅に性能が向上していて、先代から採用されている側方から接近する後続車の接近を知らせる「リア・ビーグル・モニタリングシステム」の検知範囲の拡大や、ドライバーの認知支援や衝突回避・被害軽減を図る衝突被害軽減ブレーキ等が新たに導入されています。
アテンザは初代モデル登場から累計生産台数が300万台を超えるマツダのヒットモデルとなっています。
スポーツセダンらしい流麗なスタイリングと、マツダらしくスポーティーに味付けされた足回りは他メーカーでは味わう事の出来ない魅力といえます。
セダンやステーションワゴンにも走る楽しさを求められる方にアテンザはお勧め出来ます。