マツダ CX-5はマツダの新世代技術である「SKYACTIV TECHNOLOGY」を全面的に採用した車種となっています。
CX-5は2011年3月に行われたジュネーブ・モーターショーにて「鼓動」をテーマにしたコンセプトカーの「勢」を発表したことに始まります。
4月には「勢」をベースとした市販モデルの名前がCX-5と決定し、9月のフランクフルト・モータショーにて市販モデルが世界初公開されました。
エンジンにはガソリン2種類とディーゼルの1種類が用意されており、ガソリンエンジンに関してはアクセラに搭載された「SKYACTIV-G2.0」と「SKYACTIV-G2.5」が搭載され、ディーゼルエンジンは新開発の「SKYACTIV-D2.2」が用意されています。
SKYACTIV-D2.2に関してはディーゼルエンジンの常識に反して圧縮比を14:1にまで下げる事で、ディーゼルエンジン特有の力強いトルクはそのままに高回転化と軽量化を実現しています。
また排ガス後処理の簡略化にも成功しており、高コストの排気ガス処理装置を付けなくてもポスト新長期規制に適合しています。
従来の日本ならばディーゼル車といえば黒煙を吐きつつ走る、環境に悪いイメージのクルマで敬遠されていましたが、CX-5に関しては18.6km/Lという燃費性能の高さと4000㏄V8エンジン並の強大なトルクが魅力となって購入者の大半がディーゼルを選択する異例の事態となっています。
また安全装備にも力が入れられていて、安全技術「i-ACTIVESENSE」の衝突回避・被害軽減技術として低速走行時にフロントガラスのセンサーが前方の車両を検知し、衝突の危険性が高いとクルマが判断した場合にブレーキを自動制御する衝突被害軽減ブレーキや、中高速での走行時に前方衝突の回避と被害の軽減を行う「スマート・ブレーキ・サポート」、クルマが車線を認識することでステアリング操作トルクのアシストや、振動で車線逸脱を警報する「レーンキープ・アシスト・システム」のように様々な安全装備が用意されていて、ドライバーのサポートを行ってくれています。
CX-5はクロスオーバーSUVらしい大柄な車格と、燃費とパワーに優れたディーゼルエンジンによって人気のクロスオーバーSUVになっています。
また、それだけではなく「走る喜び」ということに力を入れているマツダだけあって、適正なドライビングポジションで運転しやすいクルマになっている点も評価されていると思います。
一度、ハンドルを握ってみるとディーゼルへの価値観が大きく変わると思いますよ。