FIAT500はかつての名車である「NUOVA500」の発売50周年を記念して2007年に販売が開始されたモデルです。
その名前の通り、エクステリアはNUOVA500を現代風にアレンジしたような丸みのあるボディで、内外装の各所にNUOVA500のアイコンが残されています。
これはBMWミニやフォルクスワーゲン・ニュービートル等と同様で日本ではレトロ調と呼ばれる手法が取り入れられています。
FIAT500は同社のパンダとプラットフォーム・エンジン・トランスミッション等の大部分を共用化した姉妹車とすることでコストを抑えることに成功しています。
エンジンには1200㏄直列4気筒SOHCと1400㏄直列4気筒SOHC、1300㏄ディーゼルターボエンジンが設定されていましたが、後に「ツインエア」と呼ばれる875㏄直列2気筒SOHCターボエンジンが追加されています。
このツインエアは1000㏄以下と小排気量で小気筒のエンジンになりますが85馬力を発揮し、最高で21.8km/Lという高い燃費性能を有しています。
FIAT500の特徴を挙げるならばバリエーションの豊富さがあります。
通常の2ドアハッチバックの他にオープンモデルのカブリオレや、アバルトがチューニングを手がけたABARTH500が用意されています。
他にも特別仕様車が数多く設定されていて外装をピンクで仕上げた「500 PINK!」やディーゼルとコラボレーションした「500 by DIESEL」・「500C by DIESEL」、グッチとコラボレーションした「500 by Gucci」・「500C by Gucci」などが存在し、更には高級車メーカーのマセラッテイとコラボレーションした「アバルト695エディツィオーネマセラッティ」や、高級スポーツカーメーカーのフェラーリとコラボレーションして製作されたハイパフォーマンスモデルの「アバルト695トリブートフェラーリ」が限定販売されました。
FIAT500はその可愛らしい見た目とツインエアによる高い燃費性能によって、日本を含めて世界的なヒット作に成長し、特に日本ではFIATという会社はマイナーなイメージが持たれていますが、FIAT 500が知名度アップに一役買う事になりました。
現在のFIATは昔と比較すると機械的な信頼性も増しており、私は人とは異なるオシャレなクルマに乗りたいと考えられている方にフィアット500をおススメしたいと思います。